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2010年度
Fiscal and Financial System in Japan A
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2009年度
Fiscal and Financial System in Japan A
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演習1(2年生ゼミ)
演習2(3年生ゼミ)
国際金融論(秋)
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秋学期レポート課題(演習1)
締切 2010年2月11日(木)
様式 A4用紙3枚程度(5枚くらいまではOK)
提出方法 国際学部事務室窓口左のメールボックス,岩村のところ.
万一メールで提出する場合は,私からの返信を確認すること.
以下,1と2の両方に答えること.選択ではない.
1 ゲーム理論に関する基本事項の確認
(1) ゲーム理論はどのような状況を扱う・考察するのに適した道具であるか? 「戦略的相互依存性」という言葉を定義しつつ,説明しなさい.
(2) ゲーム理論が予測する「起こる可能性が最も高い結果」は,どのような条件を満たすものであるか.「支配戦略」「ナッシュ均衡」といった用語を定義しつつ,説明しなさい.
(3) 「囚人のジレンマ」について説明しなさい.
以上の問いは,具体的なゲームの例を用いて説明するとアプローチしやすいかもしれない.具体例はゼミで扱ったものや,下の参考文献からとるとよいでしょう.
2 ゲーム理論の適用
ゲーム理論を用いて,何らかの社会現象を考察しなさい.
「社会現象」は広い意味でとらえてよい.政治・経済に関連する事象から,あなたが日常生活で目にする・経験する出来事まで,なんでも構わない.
ゼミでいくつかの例を取り上げたし,ゼミ生の皆さんからもかなりの例を出してもらいましたね.新しいオリジナルな例を出すのではなく,それらのいずれかをここで再度考察し,まとめてもらっても結構です.
考察には以下の要素を含めるようにするとよい.
(a) 簡単な状況説明
(b) ゲームの構造を明確にする(=社会現象をゲームとして表現する)
* 登場人物(プレイヤー)が誰と誰か?
* 登場人物の戦略(行動の選択肢)は何か・何通りか?
* 登場人物の戦略が出揃ったとき,各々の組み合わせに対応する登場人物の利益(あるいは満足度)はどうなっているのか?
* そのような数値にした理由
(c) あなたの設定したゲームで何が起こりそうか(=ゲームの解は?)
(d) (c)で求めた解は現実(あるいはあなたの予想)と一致しているか.一致していない場合,何が原因だと考えられるか.そこから何がわかるか.
注意
ゼミの初回に説明したとおり,春・秋併せて2つのレポートを提出することが,単位取得の「必要条件」です.春の課題についてはこちらを参照.
むろん,ゼミ生どうしで相談しながらレポートを作成することには何の問題もありません.むしろ,お互いにプラスになるでしょう.
ただし,その場合でも,文章はそれぞれ自分で書くこと.1ページ目をAさんが書き,2ページ目をBさんが書き,それを合わせて提出などというのは,「相談して共同でレポートを書いた」の域を超えています.
ネタは共通でも,書き方や理解の深さはそれぞれ異なるはず.成績評価はその部分で分かれます.
2はなかなか大変だと思いますが,できるところまで考えてみよう.
その場合,何がうまくいかないのか,どこで行き詰ったか詳しく書いてください.
当然ですが,ただ「できませんでした」と書くのは提出していないのと同じ.
一方,1は全てゼミで説明しましたし,調べればわかることです.
参考になる本
(1)川西諭(2009),『ゲーム理論の思考法』,中経出版.
(2)渡辺隆裕(2008),『ゼミナール ゲーム理論入門』,日本経済新聞社.
(3)ディキシット,ネイルバフ著,菅野,嶋津訳(1991),『戦略的思考とは何か』,阪急コミュニケーションズ.
(1)(2)は理論面も丁寧に解説.
(3)はとにかく応用例が豊富.
いずれも明治学院大図書館(横浜)にあります.