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総括


 今回の調査は春学期に行なった『品川区神頼み調査』での反省を生かし、どの駅にオブジェがあるかなどを詳しく事前調査を行いました。そのことでどのようにオブジェ調査をしていくか、どの範囲で調べるのかをはっきりとさせることができました。また、本調査の際にも、カメラの充電をきちんとするなどの基本的なことですが、反省を生かすことができました。

 事前調査を受けて、調査範囲を「横断歩道を渡らない、歩道橋などのデッキを降りない」と設定したために、本調査の際に短い横断歩道があり、目の前にオブジェが見えるというものを加えることができないという事態が起こってしまいました。また、思ったよりも時間がかかってしまう事態も起こってしまいました。

 調査を進めていくとオブジェの大きさは、人より少し高い作品が多く見られました。また、銅像などは女性や子供の場合が多く、男性の像はあまり見られませんでした。オブジェの使い方は人それぞれで、私達が当初考えていた待ち合わせに使われいるもの、見向きもされず、調査をしている私達を見て存在に気付き、写真をとるもの、観光スポットとして写真を撮る為に並んでいるものなど様々でした。また、オブジェを掃除道具などを隠しておくために使用しているものもありました。記念写真を撮るようなオブジェにおいても、花や木などの植物に囲まれ、少し見えづらい場所に設置されているものもあるということがわかりました。

 今回の調査をして、オブジェは私達の考え以上に気付かれず、また、見向きもされていない場合が多いのだということがわかりました。また、オブジェには何か設置されている意味があるのではないか、設置されている駅と何か関係が深いものではないのかと思っていましたが、説明書きがあり、駅と関係が深い作品というものは少ないとうことがわかりました。このことから、オブジェは何かに使われている、意味があるという固定概念を持って調査を進めてしまったが、それぞれのオブジェの使い方や見方などは見る人に委ねられているのだということが改めてわかりました。


明治学院大学文学部芸術学科 長谷川ゼミ