第58代幹部役職
役職 | 名前 |
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主将 兼広報 | 菊池 政志 |
副将 兼渉外 兼統制 兼記録 | 道辰 洸太 |
主務 兼会計補佐 | 中野 莞介 |
会計 兼渉外 兼健康管理 | 石崎 悠生 |
健康管理 兼渉外 兼記録 | 里見 祐梨子 |
副務 兼渉外 | 生部 愛実 |
渉外 | 君塚 拓哉 |
幹部方針
基本方針 『和の精神』
58代の基本方針は、今年も基本方針は昨年に引き続いて『和の精神』です。
私たちは日々切磋琢磨しながら先輩、同輩、後輩たちと鍛錬を積んでいる合気道をしています。合気道は元来、和の武道であると言われていますが、何故でしょうか。
ここで「和」という言葉に注目していきます。
和という言葉には様々な意味合いがありますが、自分たち58代は2つの意味を見出しました。
一つ目は調和、平和という言葉にありますように「争わない」ということです。
合気道は空手や柔道のように組手のような試合形式を用いて勝ち負けを決めるといったことはせず、争わない武道と言えます。
基本的には型稽古の反復から始まり、その中で仕手と受けが一体になることで技をつくりあげていくのです。
「和をもって貴しをなす」という言葉にもあるように、相手があってこその武道であり、その相手に対して争わず、最大限の敬意を払い和合の道を尽くしていくことが大切なのではないかと考えます。
二つ目は和という言葉には足し算を意味する和算の答えという意味も含まれています。自分たち58代はこの「たす」ということにも意味を見出しました。
合気道部は60年近く続く伝統ある部活です。その中で受け継がれてきたものはたくさんあるのではないでしょうか。また、なくなってきたものもあると思います。
しかし、受け継がれてきたものには何一つとして、ただただそのまま受け継いだということはなく、それぞれの先代の意志があり、受け継ぐ側の意志があるのです。
また、なくなってきたものにも何らかの意図があり、意志があると思います。先代の意志を受け継ぎ、自らの代の意志をたして洗練をしていく。
そうして明治学院大学体育会合気道部の歴史の流れを絶やすことなく、長きに渡りたされてきた「和」を受け継ぎ、次の代へとつなげていくことが大切だと考えます。
争わず相手を敬い「調和」していき先代からの意志を受け継ぎ「たす」というこれらの「和」ということを大切にしていきたいという代の思いで「和の精神」という基本方針を取らせていただきました。
合気道部はただ合気道の技術向上に励めばいいのでしょうか?いいえ、違います。
合気道は「武術」ではなく「武道」であり、武の道、合気の道なのです。
合気道を通して和の精神を理解し、広めていくことが武の道であり、合気の道ではないでしょうか。
これらこそが合気道が「和」の武道と言われる所以だと思うのです。
そしてその和の武道を行う者として、自分たち58代は「和の精神」を全うしていく部活にしていきます。
活動方針 『至誠を貫く』
第58代の活動方針ですが、今年は『至誠を貫く』といたしました。
この「至誠を貫く」という言葉は江戸時代に松下村塾を開いたとされる吉田松陰の残された言葉です。
至誠という言葉の意味はこの上なく誠実なこと、真心であり、至誠を貫くというのは何事においても誠実さを貫く、誠意をもって対応するということと取れると思います。
人は生きていく際に自らの存在価値や意義などを自問自答し、時として見失い目の前のことに集中できないことがあります。
何らかの目的意識、意味付け、付加価値を自分なりに考えて生きていくことも大切だと思います。
ですが、そういったことは進む道に後から付いてくるものでもあり、目の前のことに対して、その時できる自らの全身全霊をかけ、誠心誠意尽くすことで見えてくる景色もあると思うのです。
合気道部には様々なルールがあり、道場内でのルールや先輩への口上、細かい決まりなどがたくさんあります。これらはなんであるのでしょうか?
入部した当初は、その複雑難解なルールを不思議に思ったことがある人もいると思います。しかし、自分たちはこれらのルールはルールではなく礼儀だと考えます。
郷に入ったら郷に従えという言葉があるように合気道部での礼儀なのだと考えます。
まずすべきことは自らの置かれた状況で合気道部なりの至誠を尽くし、稽古に対しても様々な仕事に対しても先輩、同輩、後輩、全ての人に対して誠実さをもって取り組むことであります。
しかし、至誠を貫くということは必ずしも何らかの結果に対していい方向にいくとは限りません。
ですが、ここで大切なのは自らの行いに対して見返りを求めたり、結果にこだわり過ぎず、各自が自らの役割を全うし至誠を貫こうとする態度や心構えです。
部というものは部員がいてこそのものであり、合気道も一人ではなく仕手受けあってこそのものです。
その部員ひとりひとりに対して、誠意を尽くし自らの行うことに信念を持ち、貫いていくことが部を運営していく幹部としての義務であり、筋だと考えます。
自分たち58代は以上のことから体育会合気道部第58代合気道部員として、合気道部の幹部として、また武道を志し、合気の道を歩く一人の人間として何事にも誠実に向き合い、
一人の人間として『至誠を貫く』ことを活動の方針として幹部としての役職を全うしていきます。
以上が、第58代幹部の基本方針と活動方針です。
至らぬ部分も多々あるかと存じますが、和の精神を持ち至誠を貫き、精一杯努めてまいりますのでよろしくお願い致します。