明治学院大学体育会合気道部

合気道とは…

我が部の副会長の津金沢先輩に合気道について伺いました。

副会長 津金沢先輩


 合気道のルーツは柔道、剣道と非常に近いところにあります。
 百を超えるといわれるほど流派のあった柔術の原理を研究、整理して発展したものが柔道であり、柔術とは剣道の前身である剣術の裏技として、剣を使わずに相手を倒すための技術として存在したものです。

 合気道は、『大東流合気柔術』という柔術を母体に作られました。 大東流合気柔術は今から九百年程前、源義家の弟、新羅三郎義光が創始したといわれます。
 甲斐武田家が秘伝の武芸として継承し、「御止め技」として門外不出のまま代々伝えられてきました。
そのため、末孫の武田惣角先生が明治時代になって初めて世に公開されるまで、一般にはその存在すら知られていませんでした。
 合気道という名称は、武田惣角先生の門人植芝盛平先生が、大東流に独自の工夫を加えて昭和初期に確立されたものです。

 合気道は自然の動きに合わせ、 力の競り合いをせず技を施すため無理がありません。緻密な理合いに基づき自分の一番有利な体勢で相手の一番弱い部分を競り合わずに攻めます。そのため老若男女、体格の大小にかかわらず誰にでもできるのです。
 また、合気道では試合を行わないことも大きな特徴です。
 お互いに「仕手」(技をかける者)「受け」(技をかけられる者)に分かれて、「形」を反復稽古する事によって技を身に付け、実際に役立つようにします。
 それ故に勝負にこだわり、優越感を抱いたり、敗北感におそわれたりする事なく、澄んだ気持ちで相手と和して技の上達を図る事が出来ます。

 このことから、合気道は「和の武道」と呼ばれています。

部長先生のお言葉

 部長先生であり、ご自身も合気道をなされている浅川先生よりお言葉をいただきました。
 浅川先生は明治学院大学社会学部社会学科の教授であり、専門は都市社会学。2007年より我が部の部長に就任。私たちと共に審査を受けたりと、合気道にも非常に熱心に取り組んでいます。

浅川先生のご挨拶

 2007年4月より合気道部部長を務めさせていただいております浅川です。社会学部社会学科にて現代コミュニティ論など、社会調査に関わる科目を教えさせていただいております。

 部長就任当初、少なからず不安を感じていました。私はそれまで武道をたしなんでいたわけでもなく、また学生時代に体育会に所属していたわけでもなかったからです。体育会合気道部の部長など私に務まるのかと不安でした。しかし、部長に着任し、6月に行われた春合宿に参加させていただいたとき、その不安は消滅しました。

 合気道の所作の美しさ、力強さ、一つひとつの動作の合理性。「こんな感じ」「身体で覚えろ」といった乱暴な説明は皆無であり、常に理にかなった説明を、何度でも繰り返す上級生、先輩に頭を下げて教えを請う下級生。早速、私も子どもたち(娘と息子)を誘い、自宅近くの道場で合気道を習い始めました。そしてときどき、明学合気道部の稽古に参加させていただき、部員の皆さんに教えていただいています。
 合気道については知識も技術も未熟な部長ですが、日々精進して参りたいと存じます。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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