「卵子のゆくえ」プロジェクト
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研究成果
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研究成果
 

生殖医療や生命科学の進歩により、人間の卵子・受精卵・胚は、身体の外へ取り出して、「モノ」として扱うことが可能になりました。近年では、卵子や受精卵が、不妊治療などの生殖医療やES細胞やクローン技術研究の貴重な材料として「資源」「商品」として扱われ始めています。国境を越えた取引も行なわれています。 この問題に関して、生殖医療や生命科学が進んだ国では、それぞれ倫理的な規制や管理体制を整備してきました。しかし、グローバル化の中で、国家単位でこの課題に対応することは、ますます困難になっています。このプロジェクトでは、これらに対する国際的な規制状況を調べ、女性の身体から切り離された生殖物質がいかに「流通」しているのかを調査して、今後の課題について考察したいと考えています。

このプロジェクトは2006(H18)年度から開始しました。2006年から2007年にかけて卵子・胚(受精卵)の資源化・商業化に関しては、韓国での卵子売買とその規制について調査を続けています。また、2007年にはアメリカ・カリフォルニア州において、不妊治療の卵子売買や再生医療研究における胚の利用などについての調査を実施し、現在、結果をまとめています。(2007.10.25)

 
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