明治学院大学 柘植班
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研究グループ概要

この研究グループは、平成18年度科学研究費補助研究課題「医療技術の開発/応用と社会の関係についてのジェンダー分析」(課題番号18310169)として財政的支援を受け、以下の研究プロジェクトを実施しています。

「卵子のゆくえ調査プロジェクト」「親子鑑定調査プロジェクト」「内診台調査プロジェクト」

新たに平成21年度−23年度科学研究費補助金基盤研究(B))研究課題「医療技術の開発/応用についてのジェンダー分析: 遺伝子・卵子・胎児への視線から」(課題番号21310169の助成を受けて、「卵子のゆくえ調査プロジェクト」を継続し、さらに、医療コーディネーター、再生医療研究、遺伝子検査などの領域においてインタビューと資料収集を中心として研究を進めています。


「卵子のゆくえ調査プロジェクト」
 生殖医療や生命科学の進歩により、人間の卵子・受精卵・胚は、身体の外へ取り出して、「モノ」として扱うことが可能になりました。近年では、卵子や受精卵が、不妊治療などの生殖医療やES細胞やクローン技術研究の貴重な材料として「資源」「商品」として扱われ始めています。国境を越えた取引も行なわれています。 この問題に関して、生殖医療や生命科学が進んだ国では、それぞれ倫理的な規制や管理体制を整備してきました。しかし、グローバル化の中で、国家単位でこの課題に対応することは、ますます困難になっています。このプロジェクトでは、これらに対する国際的な規制状況を調べ、女性の身体から切り離された生殖物質がいかに「流通」しているのかを調査して、今後の課題について考察したいと考えています。
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「親子鑑定調査プロジェクト」
生物学的なつながりのある父子関係であるかどうかをDNA情報で確認するのが親子鑑定です。かつては裁判所の命令などの公的な鑑定が大学の法医学教室の中で実施されていましたが、現在では、私的に知りたい人のニーズに応えるため、中絶胎児や出生前胎児の親子鑑定も含め、医療や司法を介さない商品として販売されるようになりました。認知請求や親子関係不存在確認、離婚後300日以内に生まれた子どもの父親を確定する問題、第三者の精子を用いた人工授精で生まれた子どもの父親探し、遺産相続や介護など、その用途は時代によって広がりを見せてきています。このプロジェクトでは、親子鑑定が「子どもと男性のつながりを証明する技術」であるという出発点に立って、親子鑑定がもたらす女性または男性にとっての意味と、それまでの人間関係や新たな人間関係への影響について考えます。また、親子鑑定ビジネスの国際的な状況を把握することによって、「モノ」としてのDNAや「情報」としてのDNAの取扱い方についても検討します。
・「親子鑑定調査プロジェクト」は、成果を論文、書籍に公表して終了しました。ご協力ありがとうございました。
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「内診台調査プロジェクト」
「内診台調査プロジェクト」は平成21(2009)年3月に「内診台調査プロジェクト報告書」平成18年〜20年科学研究費補助金基盤研究B 研究報告書を発行して終了しました。ご協力ありがとうございました。
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