こちらは<よらさん>の卒業論文についてのページです。

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○概要
「テーブルトークRPGにおける参加者たちの関係」。
この論文を書くに至った経緯として、自身の経験が少し関わっている。自分で物語を考えたりと、趣味の範囲で創作を行っており、その繋がりでテーブルトークRPGというゲームに触れるようになった。
しかし、そのゲームに何度も参加しているはずなのに、その場で実際にどういったことが行われているのかは明確に説明が出来ないのだ。
よってこの論文では「実際のゲームプレイの様子を観察し、その状況をまとめる」ということを行っている。
参加者たちがどんな会話を交わしているのかといったことに重点を置き、それを書きだすことで、「おたく」であってなかなか「問い」をみいだせない自分に対して、出来るだけ近づけるきっかけになれば、と考えた。

○論文を通して
何度か文章を削ったりしたことで、いくぶんかすっきりとした文章になったと感じる。
実際に観察したところでは、全体的に繰り返し、のパターンが多いことにも気づかされた。単純な言葉の繰り返しであったり、行動の繰り返しも見てとれる。
それから、話の筋とは関係ないことで話題が盛り上がることもしばしばあった。
色々とくみ取れることはあったが、逆にいうと、それ以外のことはまだ不明瞭のままだ。
すべての台詞をそのまま、書き出すことが出来たのは自分で努力したといえるだろう。
しかし、その中心は会話という、音声のみに依存するものだった。場の様子、というのは何も音声だけで構成されているわけではない。そのことに、調査を終えてから数週間たった頃に気付かされた。
このことは、自分の先入観を無意識のうちに抱え込んだ結果であるともいえる。これが一番の反省点だ。

○今後の課題
実際の様子をほんとうの意味で観察するには、もう少し周りを見る必要がある。
それは会話だけではなく、参加者の視線であったり、表情であったり、視覚的にわかることを同時に挙げる必要があるだろう。
それから、これは自分自身のはなしになってしまうが、無意識のうちに抱えている先入観だけに依存しないように、ということも挙げられる。


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