卒論を終えて

できたこと

今回の論文ではまだまとまっていなかった、「シチュエーションCD」の歴史を、2つの雑誌を元に発売され始めた頃から、現在までをまとめることができました。 また、「シチュエーションCD」とその他の女性向けと称されているドラマCDと女性向け恋愛ゲーム(乙女ゲーム)とはどのように異なっているのかをそれぞれ1作品挙げて、シチュエーションCDの『新撰組黙秘録勿忘草』と比較しました。 これらのことから、シチュエーションCDは音声のみで構成される聴き手と出演キャラクターとの架空の会話主とした作品であることがわかりました。



できなかったこと

どのようなものであるのか明らかでなかったような「シチュエーションCD」を歴史と類似する作品との比較からどのような作品であるのかを明らかにすることはできましたが、タイトルにある女性がその作品に何を求め、購入に至っているのかまでを探ることはできなかった。 また、「シチュエーションCD」はこの様な作品であるという意識がまだ、私の中に残っていたことによって、新たな見解をすることができずに終わってしまった。

今後の課題

タイトルにある女性がシチュエーションCDに何を求めているのかを調べることや、その作品を購入する理由などを今後は「シチュエーションCD」を中心にして、みていきたい。 また、今回は脱することができなかった自分の中にある見解から離れ、もっと客観的に細かく、丁寧に見ていきたい。