○概要
「自分が興味ある分野について考えてみる」ため。基本一週毎に違うテーマの本をそれぞれ読んで、まとめた。
今回は、「ロボット」、「ファンタジー」、「ゲーム」、「創作」の四つを取り上げる。
1.ロボットについて 『どうすれば「人」を創れるか アンドロイドになった私』石黒浩
<ロボットを知るには、我々人間の事を知る必要がある>
著者は、「最大限の人間」をロボットで創ろうとした。・・・人間とは何か?
そして生まれたのが二種類のロボットたち。
人間の要素をかき集めて出来たジェミノイド⇔重要な要素以外そぎ落として出来たテレノイド
2.ファンタジーについて 『ファンタジーの冒険』小谷真理
<我々は、ファンタジーという名の現実を冒険しているだけに過ぎない>
このファンタジーというものの定義は曖昧であり、その傾向はコンピュータ時代のゲーム登場によって更に加速。ゲームはファンタジージャンルの浸透と強く結びついている。
大きく分けて二つ。
現実との不連続な世界で展開、より強力に現実世界を示すハイ・ファンタジーと
社会的な問題を追いながら、現実世界こそ精密に作られた幻想世界と描くロー・ファンタジー
3.ゲームについて 『僕たちのゲーム史』さやわか
<気付けば、コミュニケーションの道具として、ゲームを手にとっている>
昔とは明らかにゲームの在り方は変わっているが、ここではゲームの概略について、二つの点に着目し、考えている。
変わらないものとして「ボタンを押すことで反応する」こと
変わるものとして「物語をどのように扱うか」ということ
「物語」はゲームの外へ手を拡げ、「コミュニケーション」として現実を包み込む。
4.創作について 『ストーリーメーカー 創作のための物語論』大塚英志
<私が出かけるために家を発ち、帰ってくる事で、物語は完成する>
これは物語を作る際の一種の「型」として提案されている。
その中でも、この二つは必ずあるべきとされる。
「行って帰る」:「境界」をこえて「向こう側」へ「行って帰る」こと
「欠如したものが回復する」:「行って帰る」ことはただ元ある状態に戻るということではない