5月の発表



▼準備から発表にいたるまでのふりかえり



発表準備に入る前に私は「何を調べるか」の部分である、テーマ選定でとても時間を費やしてしまいました。 学歴社会や子ども、教育については4月で発表を行ったのである程度文献を読み調べてはいました。 4月の発表で質問が出た海外の学歴社会事情について調べるのもひとつの手でしたが、 自分が本当に調べたいこととは少しずれているような気がしていましたし、 学歴社会については自分のなかで好き勝手考えるのが好きなだけのような気もしていました。 卒業論文を視野に入れた上で何か調べた方が、卒業論文のテーマ選定時に役に立つのではないかと考え、 まずはインターネットを使い自分の興味のある方面の単語をいくつか検索してみました。 母親欠損の芸術家、小説家の自殺について、低学歴な著名人、戦時期の教育、墨塗りの教科書など、 思いつく限りネットを用いて調べました。 しかし、テーマを絞らないままに自分の興味のあるものをただただ調べていただけだったので、 最終的のフィンランドのマンネルヘイムという人物を調べているとこで、「この調べ方ではテーマ選定が出来ないのではないか」と 気が付きました。そこで文献を読み進めるなかでテーマを見つけようと思い、今度は文献を読み漁ることにしました。 5月の発表テーマを先生から聞いた際に、「あちこちつまみ食いで調べてはならない」と仰っていたのを思い出し、 私のなかでテーマをひとつではなくふたつで考えることで文献を読み進めました。 つまり、「学歴社会」だけに絞っていくと範囲が広すぎるので、 「学歴社会」に「フリーター」というワードを足して調べていけば的も絞れると思ったのです。 そうすると自然と「学歴社会のなかで高学歴卒でもフリーターになるのは何故か?」というテーマが生まれ、 それについて調べることが出来ました。学歴社会とフリーターに関する文献は、教育の分野と社会の分野と、 ふたつの書架にそれぞれ関連した文献がありました。複数の分野の書架からテーマに沿った文献を見つけられたのはよかったと思います。 今回、テーマを決めるために文献を2冊、テーマが決まってからは3冊文献を読みました。 しかしテーマが定まったのがあまりにも遅かったため駆け足で文献を読み進めまとめることとなってしまいました。

  発表を終えて、私は「的を絞って調べる」ことを勘違いしていたことに気が付きました。学歴社会とフリーターというふたつ観点からテーマを絞ったことで 「あちこちつまみ食いで調べる」ことをしていないつもりでしたが、結果的にそれはふわふわとしたテーマで調査を進めていたこととなってしまいました。 私のなかではなんとかまとまった原稿とレジュメが出来たと思っていましたが、「フリーターの定義はなにか」と質問されたときに、 フリーターの定義や学歴社会そのものについて詳しく調べられていないことに気が付きました。テーマを絞ったつもりが、 逆にそれが根本的な部分の調査を省いてしまっていたのです。根本的な部分の調査があまりにも不足していたために、 自分が分かる範囲で文献の情報をかいつまんで都合のいいように発表してしまっていたことにも後から気が付きました。 また数値的なデータについての質問も挙げられ、文献に載っていて発表にも使用したデータに関してはレジュメに記載すれば分かりやすい発表が出来たのではと思いました。 今回の発表での反省点は@テーマ選定に時間をかけすぎたための調査時間不足A単語の意味や定義の調査不足B資料やデータのまとめ不足、 の3つが挙げられると感じました。@の調査時間不足からAとBの反省点が生まれてしまったので、 テーマを決めるときは文献を読み進め自分の興味や疑問を調べていく方法がよいのではないかと感じました。