4月発表振り返り

○テーマ

「我々はこの世界に何故生きるのか、この世界は一体どういう仕組みになっているのだろうか。GABA的式思考法と言う新しい見方から。」



○なぜこのテーマにしたのか

発表をするにあたって、聞いている人に対して「こういう考え方もあるのか」と思ってもらえる、常識とは違う観点を示すような内容にしたかった。元々、「何故不倫はだめなのか」「何故人を殺してはいけないのか」というテーマを考えていたが、考えるべき観点が多すぎ、予備知識も足りなかったために、1日前になって諦め、急遽今回のテーマに変更した。昔自分が思いついた、「私たちが生きることで外側の何かが成長する」という世界観は、恐らく誰も考えたことのなかったもので、聞いている人に新鮮と感じてもらえるのではないかと思った。 ただこの世界観を紹介するだけでは面白くないので、そこに有用性を見出してみようと考えた。「宗教」は、目には見えない「神」という存在を信仰する。自分の思考法も、目には見えないが、実は世界はこのような仕組みになっているのだということを提示するもので、実は「宗教」と似たところがあるのではないかと考えた。そこで、自分の考えた世界観を「GABA式思考法」と名付け、新たな宗教としての可能性を説いてみることを、今回のテーマとした。



○どのように準備をしたか。

まず、発表の流れを決定した。「GABA的思考法」とは何なのかを聞いている人にわかってもらうにはどうすれば良いかを考えた。結果として、世界で遍く受け入れられている宗教・哲学と並列した形で自分の世界観を紹介し、そこから自分の思考法の宗教性、宗教としての「GABA的思考法」の内容を解説する流れにすることになった。 そこから、世界三大宗教、ニーチェ、東浩紀の世界認識法をインターネットや資料集などから引用し、レジュメにした。そして、自分の世界観をわかってもらうため、レジュメに、世界観の礎となっている自然科学の知識を盛り込んだ。




○発表

導入として、「人は何故生きると思いますか?」と聞いている人にインタビューした後、昔から人びとは世界をどのようなものと認識しているかを紹介した。人びとが世界を「苦しいもの」と認識していることだと述べた後、昔自分が考え付いた「私たちが生きることで外側の何かが成長する」という世界観を紹介した。そしてその世界観の宗教性を説き、それを宗教に発展させたものを発表した。



○どのようなディスカッションになったか

ただ、周りの人の知識をもらうばかりのディスカッションとなった。 自分の考えた世界観についての質問に対しては、対応ができたが、その宗教性に関するものに対しては、質問されればされるほどボロが出る結果に終わった。
極論を言うと、そもそも世界観の話も、その宗教性の話も、「もしも〜だったら」という架空の話であるので、質問されても対応がし辛いテーマではあるのかもしれない。だが、しっかりとした知識・調査に基づいた発表をすれば、いくら自分の作りあげたものが仮想的なものであろうと、世界観は重厚なものになっただろうし、質問も、その知識に基づいたものが出て来て、もっと内容のあるディスカッションに出来たのではないかと思う。



○できたこと

発表の構成は上手く出来たと思う。様々な世界の理解の仕方を並列してみて、そこに加えるような形で自分の世界理解の仕方を話したことで、伝えたかった世界観の規模が分かりやすくできたのではないかと思う。無理矢理ではあったが、自分の考えを宗教にまで発展させられたのは、この流れがあってこそのことかと思う。



○出来なかったこと

何よりテーマの選定が遅かった。発表の準備を計画的に出来なかった。複雑なテーマに向き合う時は、その問題全てに取り組もうとするのではなく、まずはひとつの観点について考え、結論を出してみることが大事だと思った。なにかひとつに取りかかってみると、そこに関連して話題を深めていくことも出来るものだと思った。逆に、そうしないと、結論の出ない質問を自分の中でただ延々と繰り返してしまうことになるのだと実感した。
そして、質問対策が不十分だった。発表の内容をきちんと分かってもらおうと精一杯で、どういう質問がくるのか予想できなかった。予想が出来ていたら、もっとツァラトゥストラのことや、自然界における淘汰の話も調べておけたかもしれない。