10月発表振り返り
1.全体の反省を受けて、振り返り。

結局ずれた発表となってしまった。「ブラック心理学は、人のどんな欲望を狙って語られるものなのか?」という問いの重要さにまったく気づかず、初めからスルーして調査を始めてしまった。

ブラック心理学年表をつくるために、「悪の・悪魔の」というキーワードを探ってみるのはよかったと思うが、それに固執してしまい、精度の高い年表を完成させることが叶わなかった。しかし、虱潰し方式で統計を取ったという根気は、今後別の形で、有意義に活用したい。とはいえ、わかったこともある。それらは少なくとも、今後の執筆に際して、無駄にはならないだろうと考えている。

何よりも私に必要なのは、ブラック心理学と向き合うことで、自分が無意識に人をどう扱っているのかを認識することである。

11月に向けては、「ブラック心理学は、人のどんな欲望を狙って語られるものなのか」、その語られ方や使われる言葉、本文中で良しとされる立場を読み込んでゆく。それに沿って、筆者によって作り上げられる読者のイメージを浮かび上がらせようかと考えている。また、それとは正反対の欲望は何かも同時に探っていくことで、ブラック心理学に潜む人の欲望に迫れるのではないかと考えているが、その方途を如何にしてゆくか定まっていいない。