*** 前期1 春休みまとめ ***
春休み個人課題共通テーマ:妖怪に関する本を読み3000字以上のレポートを書く
まずは長文を書くことに慣れよう!という低めの意識の元に前から興味のあった妖怪を絡めて何とか書いてみようとした結果となっております。
全文を載せるととんでもない長さとなる為割愛します。要点(疑問や分かったこと)だけ箇条書きで抜粋してあります。
※数字は個人課題提出の週となります。
1,
「妖怪」と「幽霊」は全く違う存在なのだろうか?
地方の妖怪を調べた上で発生に至るまでの経過を知る
2,
小松和彦の本から妖怪の定義について考える
@出来事としての妖怪A超自然的存在としての妖怪B造形化された妖怪
妖怪=幽霊=怪獣?
幽霊は人間の性質を備えたものとして描かれている(動物霊は幽霊と表記することはないのか?)
3,
「実体のない」ものへの恐怖
妖怪もSNSも「見えない」
見えないものを分かるような何かにすることで心の平穏を保つのが人間
4,
1週目で述べた「動物霊=幽霊」となりうるかについて考える
妖怪ウォッチの例を挙げて―ジバニャンは「地縛霊」
人由来で人型のもののみを「幽霊」とする(姑獲鳥などはここにカウントされない)
能における「幽霊」の在り方は?
5,6(同一文献のため統合)
「妖怪」は定義づけできない…それまでの本の内容の否定(まったくの否定ではない)
普遍的概念の欠如
創作物としての妖怪、とりわけ鳥山石燕と水木しげるの功罪
妖怪そのものを学問としてとらえることはできない!
補足―「キャラ」と「キャラクター」
【個人課題まとめ】
結論としては「妖怪」そのものをどうにか論文にする、ということは無理だと分かりました。
少し考えてみれば当然で、その発祥が人々の頭の中の創造物なのですから、もし無理にでも書こうとするならばこの地域のこの河童に絞って…など工夫しなければならないところが多いでしょう。
密かに何かしら書けないかと画策していた希望が早い段階で折られたのは悪くはなかったと思われます。
日本文学の中の妖怪、とかなら論文には十分なり得るでしょう。まだはじまったばかりなのですから、要検討ですね。
文章を見返してみると驚くほど妖怪ウォッチについて触れていました。流行りものはやはり強いですね。
【参考文献リスト】
「妖怪変化」 妖怪変化」 妖怪変化」 著・ 常光 徹 (筑摩 書房 1999年)
「図解 雑学 日本 の妖怪」 妖怪」 編著:小松和彦 小松和彦 (ナツメ社)
「日本の妖怪たち」 著:阿部 正路(東書選書)
「図説 日本 の妖怪」 妖怪」 監修:岩井宏貴 編:近藤雅樹(河出書房)
「妖怪の理 妖怪の檻」京極夏彦(角川書店)