〈チェリー〉’s 卒業論文のふりかえり








できたこと

 わたしの卒業論文の目的は、アイドルオタクはどのようにコールしているか、具体的事例を挙げて整理していくことでした。その目的をこの論文では達成できたとおもいます。とくに論文の本体である第5章では、ひとつのアイドルにおけるコールを徹底的に調査し、いくつかの類型に分けることができました。春学期から毎月行ってきた発表では恣意的な調査をしてしまったことを反省し、この論文を書くにあたっては手当たり次第にくまなく先行研究をあたることができました。ほかにも毎月の発表をとおして発表の内容や仕方、レジュメやパワーポイント等の反省を論文に活かすことができたとおもいます。また、集中講義や各プロジェクト、ウェブページやブログを書く経験も論文を書いていくうえでとても参考になりました。わたしは、ゼミに入ったときの目標として大学4年間の集大成となるような卒業論文を書きたいとおもっていました。その結果、それは達成できたとおもいます。これまでの大学生活のなかでいちばん全力を出して研究に励むことができました。


できなかったこと

 まず、オタクたちに関する調査においてオタクたちが自主制作したミニコミ誌やネット上のやりとりについては調査することができませんでした。それらを調べることで、コールについてオタクたちがどのように言及しているのかがわかるとおもいます。フィールドワークでは、オタクたちの動きよりもコールに着目ししっかりと調査することを考えライブハウスでの調査は行いませんでした。しかし、数件でもライブハウスでの調査ができたらよかったとおもいます。取り組みかたについての反省もあります。わたしは春学期から調査を進めていましたが、調べたことをしっかりと文章化せず先へ先へと論文を進めていました。その結果として12月末の一次脱稿以降、それらの文章化に大いに時間をかけてしまい十分な体裁のチェックや書き直しができなかったことも大きな反省点です。


今後の課題

 卒業論文では、アイドルオタクたちはコールを「どのように」しているか、ということについて事例を挙げて整理していきました。なぜならアイドル側に関する研究はこれまで多くコールあるものの、アイドルオタク側に焦点をあてた研究やコールに関する研究はほとんどなかったためです。コールが起こる現象についてなにか明らかにするためには、まずコールがどのようにされているのか整理しなくてはなりませんでした。それを今回の卒業論文で達成できたため今後は、アイドルオタクたちは「なぜ」コールするのか、ということを明らかにしていきたいです。








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