カーネル・サンダース人形はどのように立っているのか KFC東京都23区内悉皆調査
<けーたん>



 卒業論文では、どのようにゆるキャラと呼ばれる奇妙なキャラクターたちがどう受け入れられ日常に馴染み、すっかり定着し、違和感を感じさせないような状態にあるのだろうかいう疑問の解決に少しでも近づくために、日本にしか立っていないカーネル・サンダース人形を題材に取り上げ、考察したものである。  本論文は全6章で構成され、東京都23区内のケンタッキー・フライドチキン全89店舗を実際に訪問し、カーネル・サンダース人形がどのように立っているのか調査した。また、付録として、1店舗ごとに周辺地図を書き、店舗や、人形の写真をいれ、23区別にまとめたものを作成した。  人形に出会うたびに、私自身は人形を見ると安心する感じを覚え、それはまるで「ともだち」のように感じた。店頭に立ち、まるで「ともだち」のように馴染もうとしているカーネル・サンダース人形は、多くの人が通る方向を向いて立ち、出来る限り多くの店舗に立つことで、さまざまな場所で同じものを見ることで人形が親しいものに感じさせられるということが分かった。