麻雀についての発表を終えて
<ワコー>



◆発表の概要
 22日金曜日、第一回卒論テーマ発表前半戦が終わった。私は前半戦4人の中で一番手として発表することとなった。発表では、私が今気になっているものであり卒論のテーマとして考えているものである『麻雀』について、なぜ気になっているのかという観点から、今まで私がどのようにそれと接してきたかを具体的なターニングポイント(『出会い』『体験』『ギャンブル』『メディア作品』『家族打ちと雀荘』『老化防止』『歴史』『プロ、連盟、協会』)を挙げて説明していった。

 レジュメを作成する時点では、何から書いていいのか全く分からずになかなか手が動かなかった。というのも、麻雀について気になっていることはたくさんあるのだけれど、たくさんありすぎて何から書けばよいのか迷っていたのだった。しかし、だからこそ今の状況をありのまま書く必要があると感じ、麻雀と自分との出会い、そこからのいくつもの気付きを、過去を振り返りながら一つずつ盛り込んだ。そして最後には、今後麻雀とどう付き合っていくのかということで、現時点で計画している具体的な目標を発表した。



◆発表を終えて
 発表後の討論では、私が麻雀というものにどんなイメージを強く抱いているのかということに気付く事ができた。そもそもなぜ麻雀のことがここまで気になっているのかというのは、麻雀の持つ二面性にあり、競技などのクリーンなイメージとギャンブルとしてのブラックなイメージという真逆の二つの顔が、私に麻雀に対する疑念を抱かせていたと自分では感じていた。しかしそう言いつつも、麻雀そのものには、クリーンなイメージかブラックなイメージどちらを強く抱いているのかという質問を受けると、すんなりと「ブラックなイメージです」と答えてしまった。

 麻雀の持つ二面性に疑念を抱いていたのは事実である。しかしそれ以前に、私は麻雀のもつギャンブルとしての要素そのものに強い疑念を抱いていたのであった。その根底にあった大きな疑念が、私が麻雀と付き合っていく中で新たな疑念を生み、その生み出された疑念の中にあったのが二面性についてのものであったと分かった。となると、麻雀の持つギャンブルとしての要素についての疑念をまず第一に晴らさねばならないということが分かり、今後の行動の目途を立てることができた。まずはギャンブルというもの自体がなんなのかということを知るべく、それにまつわる書籍、さらには賭博法や風営法についての書籍をあたることから始めたいと考えている。

 そのほかにも討論では改めて私が麻雀のことをどう考えているのかを認識させてくれる質問を多くいただくことができ、大変有意義な発表となった。

 発表後の先生からの総評では、卒論を書くまでのステップと、そのためにやらなければならないことのヒントをいただいた。麻雀に興味を持っているということは今回の発表でよく分かったが、その興味の核となっているのはどこなのかということをまず自分自身で見定めなければならない。そしてその核を見つけることができたなら、今度はそれについて論じるための組み立てを考えなければならない。そのためにやらなければならないのは、麻雀と向き合っている自分を客観視すること、そして今以上に麻雀について知識をつけること。

 自分を客観視するためには、やはりゼミ生に話を聞いてもらい、議論することが効果的であろう。自分には見えない視点からの意見や質問を聞くことによって、麻雀に向き合っている自分を様々な角度から捉えたい。そして書籍やメディア作品に触れたり、フィールドワークを通して、一つでも多くの知識をつけていきたい。

 第一回の発表を終えて、ようやくスタートラインに立ったような気がする。次の発表である8月の夏合宿まではあっという間であろう。一日一日、一瞬一瞬を大切にし、卒論執筆に全力を注いでいく。