韓国語グローバルIME


 Windows95/98上で韓国語入力を実現するには、いろいろな方法がありますが、ここではマイクロソフトが無料で配布しているMS_Global IME for Koreanについてのみ説明します。

 ただし、MS_Global IMEを使ってWindows95/98で入力ができるのは、InternetExplorerやOutlookExpressなど、マイクロソフトのインターネット関連のソフトそれにWord2000でも使えます。エクセルでは使えません。
 ちなみに、MS_Global IMEには、中国語(繁体字・簡体字)もあります。
 中国語についても、ダウンロードやインストール、使い方は、ここで説明する韓国語と同じです。

MS_Global IME for Koreanは次の場所からダウンロードできます。
http://www.microsoft.com/msdownload/iebuild/ime5_win32/en/ime5_win32.htm



◆自分のパソコンの適当な場所にダウンロードします。ファイル名はkomondo.exeです。
 これをダブルクリックすると、自動的にインストールが始まります。

 インストールが完了すると再起動します。
 これで、Internet ExplorerやOutlook Expressでハングルを入力することができるようになります。

実際の使用法
 冒頭述べたように、このIMEによる入力はInternetExplorerやOutlookExpress、Word2000でしか使えません。
 InternetExplorerやOutlookExpress、Word2000がアクティブになっていないと、

のように、のIME表示をクリックしても韓国語の入力の表示は出ません。

 Word2000がInternetExploreを起動する。あるいはOutlookExpressを起動して、
  メールの場合はメッセージの作成の内容のところにカーソルがある(ココの部分

このような状態だと、

のように、をクリックすると「韓国語 IME」の表示が出てきます(ここでは中国の簡体字IMEも表示されています)。
もし、この表示が出ない場合は、InternetExplorerもしくはOutlookExpressにポインターを移動して記入できそうな場所を一度クリックし、もう一度IMEの表示をクリックしてみてください。

IMEのON/OFF
 韓国語IMEを選択すると、次のような表示が出ます。

 「A」の部分をクリックすると、

 とハングルの入力が可能になります。漢字変換については
 

MS_Global IME for Koreanのキー配置
 Global IME for Korean」による韓国入力は「2ボル式」を使います。
 キーの配置は次のようになっています。

 「@」「;」「[」」などの記号の位置も変わりますので注意してください。
 キーの手前にハングルの母音・子音を書き込むと便利です。

掲示板やメール記入の要領
 常時接続やLAN接続では、オンラインで書き込みをしてもよいのですが、電話線で接続している場合、オンラインで書くと電話料・プロバイダーの接続料金など経済的な負担が大きくなります。
 掲示板では、接続して記入画面を出し、一旦回線を切断します。内容部分に文章を作成・記入してから、再度ダイアルアップで接続し、その後「送信」とか「書き込み」のボタンをクリックすると掲示板に書き込めます。あるいはWord2000やOutlookExpressのメッセージの新規作成を利用して、日韓混合文の下書きをあらかじめ作成します。(【参考】を参照)

 メールの場合も、オフラインで文章を作成して、その後オンラインにします。
 韓国語だけで記入する場合 メッセージの作成画面で 「書式」→「エンコード」→(「その他」)→「韓国語」を選択してから文章を作成するのが確実です。
 日韓混合文を作成する場合は、メッセージの作成画面で 「書式」→「エンコード」→(「その他」)→「Unicode(UTF-8)」を選択してから文章を作成するとよいようです。
 書式でエンコードを選択しない場合でも、韓国語や日韓混合文を作成することができます。この場合は、最後の「送信」のところで、「メッセージの文字セットの競合」→「Unicodeとして送信」「そのまま送信」「キャンセル」というメッセージが出ます。ここで「Unicodeとして送信」で送れば大丈夫だと思いますが、何回か相手先から「文字化けして読めなかった」ということがありました。先方のソフトの問題だと思います。
 Unicodeで送った場合(上記の2・3番目)、hotomailとかkimchiMailとかのWebMail(ブラウザーでメールを読むもの)は、ブラウザーの「表示」→「エンコード」→「(その他)」→「Unicode(UTF-8)」という操作をしないと、「繝励ヨ縺繝輔」(日本語の場合)といった表示になってしまいます。
 この場合、あらかじめ相手に「変なメールが来たら「表示」→「エンコード」→「(その他)」→「Unicode(UTF-8)」という操作をしてくれ」と伝えておく必要があります。

【参考】
掲示板やメールのコピー&ペースト ワードパッドを使う!
 Word2000やInternetExplorer、メールのメッセージ作成窓で作成した韓国語文や日韓混合文は、相互にそのままコピー&ペーストできるものとできないものがあります。
 韓国語や日韓混合文をエディター(例えば秀丸とか)に貼り付けると、ハングル部分が「?????」となります。また、Word2000に貼り付けると、ハングル部分が「・・・・・」となります。ワードの場合は、「・・・・・・」の部分だけ、フォントを「BatangChe」とか「GulimChe」に変えてやるとハングル表示になります。面倒です。
       Word2000 → InternetExplorer  OK
       Word2000 → OutlookExpress   OK
       InternetExplorer → Word2000  NO(ハングルが「・・・・」になる)
       OutlookExpress → Word2000   NO(ハングルが「・・・・」になる)
       InternetExplorer → Wordpad   OK
       OutlookExpress → Wordpad    OK

 便利なのは、Windowsに付属している「ワードパッド」で、これに貼り付けると、ハングル部分のフォントを自動的に認識して表示してくれます。ただし、ワードパッドでは、MS_Global IME for Koreanによる入力はできません。

その他
 高電社のKorean WriterはKS入力のIMEが使えるようになっています。しかし、MS_Global IME for KoreanとKorean Writer(KS)とは共存できないようです。regeditで書き換えて組み込んだ韓国語IMEもだめなようです。Korean Writerがインストールしてあったり、韓国語WindowsからMS_IMEを移植したPCにMS_Global IME for KoreanをインストールするとKorean Writer(KS)や●_ _ _ _ _は出てこなくなります。ただし、Korean Writer(KW)は使えます。